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第45回 タキヒヨー株式会社(1)

第45回はタキヒヨー株式会社におじゃましました。
タキヒヨー株式会社は1751年の創業以来、繊維一筋に事業を展開されている名古屋の老舗企業です。各種衣料品の製造販売のアパレル事業、毛織物を中心とした生地を扱うテキスタイル事業、そして「ANNE KLEIN NEW YORK」を始めとした婦人服販売を行う百貨店事業を通じ、「常に新しいことにチャレンジする」という経営方針の下、顧客に夢と感動を提供し続けようと日夜取り組まれております。今回は、社内に設置されたコンプライアンス委員会事務局の人材開発部・大谷克彦氏にお話を伺いました。

(インタビュアー:足尾)

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◆1 コンプライアンス体制について

御社がコンプライアンス体制の構築に取り組まれた時期、社内のコンプライアンス体制について教えてください。

大谷氏  2007年より本格的にコンプライアンス体制の構築をはじめました。社内組織としてスタッフ部門担当取締役を委員長とするコンプライアンス委員会を発足させて、事業活動に関わる法令等を遵守する体制の強化を図っています。当委員会は定期的に開催され社内で起きた問題を取り上げ、検証の上、再発防止の対策を策定しコンプライアンスの全社的な整備を図っています。また、内部通報制度をより有効なものにするため、外部窓口の設置を現在検討しており、法令・諸規程に違反する行為の早期発見・早期是正に努めていきたいと考えております。

取組を開始されたきっかけは何でしょう。

大谷氏  もちろん、会社法や金融商品取引法、あるいは私たちの業界ではしばしば問題となる意匠権(デザイン創作の権利)の遵守といった法的要求もありましたが、社会的に企業不祥事が頻発したことですね。実際に他社で起きていることは自社でも起こり得るのではないか、コンプライアンス違反とは知らずに何か重大な過ちを犯していないか、そんな危機感から取組を始めたのがきっかけです。

コンプライアンスを機能させるためのPDCAについて教えてください。

大谷氏  PDCAと自慢できるものは、実は何もないんです(笑)。ただ、コンプライアンス意識を高めるには、法令や社内規則で定められた当たり前のことを当たり前にやってもらう社風づくりが一番早いのではないかと。その意味で、現在Do(教育・訓練)を繰り返しているのが現状でしょうか。もちろん、Doを受けた評価・是正といったものは毎年実施するように心がけています。


コンプライアンス委員会事務局 人材開発部 大谷克彦氏

社風といえば、経営理念に「夢のある面白い企業」とありますが社内の「面白い」制度や取り組みがあれば教えてください。

大谷氏  社員一人ひとりのライフスタイルを支援する「カフェテリアプラン制度」という福利厚生制度を作っています。今流行りのエコポイントではありませんが、社員に250ポイントを付与し、その範囲内でスタイルメニューを組み合わせ補助する制度です。メニューは本当にさまざまで、自己啓発セミナーに参加するのも結構ですし、コンサートチケットや家族旅行の宿泊で利用してもらっても構いません。その他、当社は海外にも拠点があるので、「海外研修」「海外語学研修」といった制度も設けています。国際感覚や幅広い知識を得ることはもちろんですが、人間的にも大きく成長して欲しいと思っています。

創業が江戸時代という超老舗の御社ですが、若い社員も大勢いらっしゃるし、学生さんたちの就職希望も多いようですね。

大谷氏  はい。おかげさまで当社は創業257周年を迎えますが、改めて経営理念として掲げているのが「夢のあるおもしろい企業」であり「日本一のセンスを持った存在感のある企業」なんです。そのためのキーワードは「人」。タキヒヨーで働く社員一人ひとりが自分の夢を持ち、それを実現していく(そのためには努力する)・・・そんな真摯な姿勢をお客様や取引先、さらには社会全体にお示しできたら素晴らしいことだと思います。決して老舗の看板に甘えることなく、常に社会の変化に対応していくチャレンジ精神が今の若い方々に共感をいただけているのでしょうか。

社員には若い方も多いということで、コンプライアンス教育を推進するうえでご苦労も多かったのではないですか。

大谷氏  そうですね。ただ、いつの時代もそうですが「今の若い者は」と嘆くのは年寄りの口癖で、実際はその年寄りのほうがよく分かっていないとか(笑)、とにかく一度、自分自身の常識を見つめ直して欲しいと思いました。

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*この記事は2009年8月に取材したものです

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