Q. 一般従業員が、自分の業務とのつながりのなかで、コンプライアンスを考えられるようにする方法は?
A. 難しく考えることはありません。従業員一人ひとりの、自ら考え判断する能力を大切にしていきましょう。
コンプライアンス教育というと、「●●してはいけない」「△△を守らなければならない」というように、脅迫感や義務感を強調する手法の教育をよくみかけます。
しかし、私の経験のなかでは、脅迫感や義務感を与えてしまう教育は、時として逆効果であると感じています。自ら考え、判断することが阻害されてしまわないかも気がかりです。「○○すると、もっとよくなります」というように、一般従業員の成長意欲をかきたて、自ら考え判断する能力の育成を支援することが、コンプライアンス教育にふさわしいのではないでしょうか。